八十八夜

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 八十八夜は、立春から数えて88日目にあたる日(5月2日頃)のことで、春から夏に移る節目の日、夏への準備をする決まりの日とされてきました。また、「八十八夜の別れ霜」と言われ、この頃から霜もなく安定した気候になり、茶摘み、苗代のもみまき、蚕のはきたてなどの農作業を始める目安となっていました。
その時期その時期に応じて農作業を始めたり、収穫を始めたり、衣替えの準備をしたりという自然とのつきあい方の知恵の伝承が暦なのかもしれません。

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なり年と裏年

柿の木
 柿・みかん等の木になる果実やキンモクセイ等の花には花や実が多くつく年(表年・なり年)とあまりつかない年(裏年)があります。
 柿の場合は一年ごとに収穫量が大きく変化しますが、ヤマモモの場合は、実をつける年と全くつけない年が交互にやってきます。ナラ、カシなどのドングリ類では、数年おきによくなる年がやって来るそうです。
 一般的には、ある年に沢山の果実がつけば、次の年の花芽数が減るからだといわれています。また、果実には植物ホルモンが、たくさん蓄積されるのでそれが枝に移動して花芽がつくのを妨げるためだとも言われています。
 しかし、一本一本の木では、そうであったとしても地域全体の木が同じ年にたくさん花をつけて、たくさんの実をつけるのかは、まだ科学的に解明されていないようです。
 植物は、周囲の雰囲気を感じ取って、花を咲かせたり、咲かせなかったりしているのでしょうか。

ヒカンザクラ

ヒカンザクラ
「花は里より咲き始め、紅葉は山より染め始める」と言う言葉があるそうです。「春の桜は暖かい里の方から咲き始め、秋の紅葉は寒さが早く来る山頂から始まる」ということを表した言葉だそうです。
 しかし、沖縄本部半島の八重岳では、桜の開花は、山の上から始まって次第に里に下っていくのだそうです。同じように「緋寒桜」の原産地と言われているヒマラヤでは、10月中旬に標高3000メートルで満開、標高2500メートル付近では五分咲き、標高2000メートル付近ではまだ「つぼみ」と言うように「花は山より咲き始め」と言うようになっているようです。
 春になって暖かくなって平均気温が10℃以上になると花が咲くと思っていましたが、どうも、それだけでは不十分なようで、その暖かさの前にある程度の寒さを経験しなければ花は咲かないようです。
 つまり、沖縄地方の「緋寒桜」は、冬でも暖かい気候であるために、冬の寒波の南下による寒さ体験の早い北の島から開花が始まり、次第に与那国島へと桜前線が向かうという仕組みになっているのだそうです。「暖かさだけでは花が咲かない」と言うのも自然の仕組みなのですね。

ニュートンのりんご

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 ニュートンが、リンゴが落ちるのを見て、万有引力の法則を発見したという話を聞いたことがありますか。
 「リンゴは落ちるのになぜ月は落ちてこないのだろう」と考えたのだとか「どういうことから思いついたのか」という質問に答えて、誰もが解りやすいように「リンゴが落ちるのを見て思いついた」と言ったのだとか真偽には諸説があります。
 このリンゴの木は、ニュートンの生家にあったのだそうですが、1964年(昭和39年)に英国国立物理学研究所長から、日本に贈られたそうです。その後、東京大学理学部付属植物園で育てられ、接ぎ木や株分けがされ、現在では全国にその株の子孫たちが残されているということです。山口県では下関市園芸センターに植えられています。
 ニュートンのリンゴのようにふとしたきっかけで思いがけない発見をする能力を「セレンディピティー」と呼ぶのだそうですが、パスツールは「周到な準備をしているものだけが偶然を生かすことができる」と言っています。
 「セレンディピティ」を発揮できる人は、好奇心・探求心・物事を最後まであきらめない根性の持ち主でなくてはなりません。「何でも見てやろう」「何でもやってみよう」が、すべての知識・発見の源泉のようです。

ロッジポール・パイン

縮小版lodgepolepine
 1988年6月。イエロー・ストーン国立公園で発生した山火事の消火作業をアメリカ国立公園局(NPS)が、禁止したことは有名な話です。山火事を消火すると言うことは、山火事で森林が消失し、草原になり、そして草原から再び森林へのという自然のサイクルを否定することになるという理由からでした。

 イエロー・ストーン国立公園の森林の8割は針葉樹林帯で、主な樹木はロッジポール・パインと呼ばれるマツ科の木だそうです。
 このロッジボール・パインは2種類の「松かさ」を持っています。ひとつの種類の「松かさ」は二年目には弾けて種を蒔きますが、もう一つの「松かさ」は二十年近くも木にぶら下がっています。この「松かさ」は、周りの温度が113℃になると松ヤニが溶けて、弾けて種を蒔くようになっているのだそうです。言い換えるとロッジボール・パインは、山火事がおこらないと種を飛ばさない「松かさ」を準備していると言うことです。
 どんなことが起ころうとも生きていこうとするロッジポール・パインのサバイバル戦略には驚かされるばかりです。
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